2009 秋 写真展


今回の写真展は 11/21~11/23 にかけて行われた東北大学祭にて、
C407教室の天文同好会ブースにて行われました。
今年は川内講義棟の耐震補強改修の影響で学祭期間が遅れ、
また広い教室が使えなかったり、展示方法に制限がでたりと
窮屈な会場ではありましたが、例年を大きく上回る来場者を得ることができました。
また、今年は写真展での新入生の活躍が目立ち、今後を期待させる年ともなっています。
写真をクリックすると大きな写真が見れます。

第1位 天空のカーテン
撮影者:   松村 俊明(08年度入学)
撮影地:   宮城県東松島市宮戸島大高森
撮影日時:  2009年10月16日05時19分
露出時間:  1/4秒
カメラ:   Canon EOS Kiss 5
フィルム:  Velvia100
レンズ:   Canon EF 28-90mm F4-5.6ⅡUSM
絞り:    F4.5
撮影焦点距離: 28mm
朝焼けの東の空、月と金星のツーショットです。
上から夜の闇、紫、黄、橙と、
極彩色のグラデーションがきれいに撮れました。
冬の大三角やしし座が順に昇ってきて、
夜明け前にはこの光景を見ることができたので、
遠出して朝まで星を見た甲斐があったと思います

第2位 蒼い夜
撮影者:   小坂 祐貴(06年度入学)
撮影地:   東北大学天文同好会安達観測所(柴田郡川崎町)
撮影日時:  2009年02月04日 27時20分
露出時間:  10分
カメラ:   PENTAX LX
フィルム:  FUJIFILM T64 プロフェッショナル
レンズ:   SIGMA FISH-EYE 15mm
絞り:    F=4.0
撮影焦点距離: 15mm
架台:    GPD2赤道儀
ガイド撮影: ノータッチガイド
今回撮影に用いたタングステンフィルムは、
本来は白熱電球などの下で撮影するためのフィルムです。
このフィルムを太陽光や星の光の下で撮影すると青く写り、
面白い写真が撮れます

第3位 M42オリオン大星雲
撮影者:   石倉 潤一(07年度入学)
撮影地:   宮城県本吉郡南三陸町
戸倉字寺浜神割崎キャンプ場駐車場
撮影日時:  2008年11月15日02時46分
露出時間:  1218秒(301秒+311秒+340秒+286秒)
カメラ 名称: Canon EOS Kiss X2
撮影モード: マニュアル
撮影感度:  ISO400
ピント合わせ: ライブビュー
望遠鏡:   VC200L 1800mm F9
撮影方法:  直焦点撮影
補助器材:  レデューサーVC200L
合成焦点距離: 1278mm
合成F値:   F4.6
架台 種類: 2軸モーター内蔵、ドイツ式赤道儀
   名称: タカハシEM-200
ガイド撮影: 手動ガイド
画像処理:  DPPでRAW現像後 Adobe Photoshop
ステライメージ 等を使用
この写真を撮るのにご協力いただいたY,B,K,S氏に感謝します。
とくにB氏には機材、セッティングやらでお世話になりました。
ありがとう

第4位 仙台Ⅲ
撮影者:   清野 龍(07年度入学)
撮影地:   仙台市太白区向山 鹿落観音堂
撮影日時:  2009年11月18日20時37分
露出時間: 35分(4秒×534フレーム)
カメラ 名称: Canon EOS Kiss Digital X
撮影モード: マニュアル
撮影感度:  ISO1600
レンズ:   Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5
絞り:    F5.6
撮影焦点距離: 10mm(35mm換算約16mm)
画像処理:  比較明合成、レベル補正
昨年に引き続き、「仙台」シリーズです。
冬の明るい星々が仙台の夜景から昇るところを狙ってみました。
肝試しをしたら楽しそうな撮影ポイントです

第5位 M31(アンドロメダ銀河)とM32
撮影者:   佐藤瑞樹
撮影地:   安達観測所(宮城県柴田郡川崎町)
撮影日時:  2009年10月15日25:52~26:02
総露出時間: 600秒
カメラ名称: Canon EOS kiss Digital X
撮影モード: マニュアル
撮影感度:  ISO400
望遠鏡名称: タカハシMT-200
口径:    200mm
焦点距離:  1200mm
F値:    6
撮影方法:  直焦点
補助器材:  なし
拡大レンズ名称:なし
架台:    NJP
ガイド撮影: ガイド鏡 D=80mm f=560mm
画像処理:   ステライメージ4でダーク減算処理
アンドロメダ銀河として有名な、巨大な渦巻銀河のM31です。
小さな楕円銀河のM32も写っています

第6位 天河
撮影者:   籔本 洋(05年度入学)
撮影地:   蔵王町 不帰の滝
撮影日時:  2009年06月19日24時00分
露出時間:  20分
カメラ:   Minolta XD
フィルム:  Kodak Ektachrome E200(+1)
レンズ:   MD W.ROKKOR 28mm F2.8
絞り:   F5.6
架台:   GP赤道儀 w/ SkySensor2000
ガイドの種類: 眼視ガイド
ガイド鏡:  D60mm f420mm
今年の仙台は梅雨が長く、
とうとう秋になるまで星空を見ることはできませんでした。
この写真は梅雨のただなか、晴天を求めて蔵王に登り、
雲抜けをはたした貴重な一枚です。
一年を通じて最も華やかな夏の天の川。
その銀河中心方向を広角レンズで捕らえました。
ところどころにある赤い部分は散光星雲で、電離した水素ガスが輝いています。
よくみると天の川の星々を中心に暗黒星雲も浮かび上がっています

第7位 あまのがわ
撮影者:   別所 泰輝(07年度入学)
撮影地:   蔵王賽の河原付近駐車場
撮影日時:  2009年10月19日 25時20分
露出時間:  30分
カメラ:   EOS 7
フィルム:  ektachrome E200 (ISO640に増感)
レンズ:   SIGMA 20mm F1.8
絞り:    F3.5
架台:    EM200
ガイドの種類: GA4-31.7 + Tele Vue radian 7mm
ガイド鏡:  D=60mm Fl.900mm
夏の終わりに天の川をとりました。
天の川の中の所々に赤い領域があるのが分かるでしょうか

第8位 地球照
撮影者:   橋本 あゆみ(09年度入学)
撮影地:   安達観測所
撮影日時:  2009年09月16日
露出時間:  10秒
カメラ:   OLYMPUS OM10
フィルム:  SUPERIA PREMIUM 400
レンズ:   MARUMI 55mm MC-UV
絞り:   F4
画像処理:  トリミング
今回、初めて出展しました。
地球が照り返した太陽光線が、月の夜の部分を薄明るく照らし出しています。
月の左上には金星らしき惑星も出ていました

第9位 天燈柱
撮影者:   工藤 祐己(07年度入学)
撮影地:  青森県弘前市
撮影日時: 2009年01月03日
露出時間: 15分
カメラ:  PENTAX LX
フィルム: ektachrome E200
レンズ:  PENTAX-M 28mm f2.8
絞り:    F4
撮影焦点距離: 28m

第10位 仙台Ⅱ
撮影者:   清野 龍(07年度入学)
撮影地:   仙台市青葉区花壇 評定河原公園テニスコート前
撮影日時:  2009年09月26日22時46分
露出時間:  51分(4秒×598フレーム)
カメラ 名称: Canon EOS Kiss Digital X
撮影モード: マニュアル
撮影感度:  ISO1600
レンズ:   Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5
絞り:   F3.5開放
撮影焦点距離: 10mm(35mm換算約16mm)
画像処理:  比較明合成、レベル補正
街灯の煌めく街中から、夜空を見上げたことはありますか?
意識して目を向けると、それなりに星々が見つけられるはずです。
見上げるだけなら簡単ですが、実際に写真を撮るとなるとそうはいきません。
この写真では、夜のマンションに向かってゴツいカメラを向けて
600回も連続撮影しています。
端から見ればかなりの不審者ですね

第11位 君の知らない物語
撮影者:   籔本 洋(05年度入学)
撮影地:   安達観測所
撮影日時:  2009年11月18日20時06分
露出時間:  20分
カメラ:   Minolta XD
フィルム:  Kodak Ektachrome E200
レンズ:   MD W.ROKKOR 28mm F2.8
絞り:    F5.6
フィルター: Kenko PRO 1D SOFTON-A[W]
架台:   EM-10赤道儀
ガイドの種類: 眼視ガイド
ガイド鏡:  D60mm f420mm
上のほうの明るいものから順に、
デネブ、アルタイル、ベガと呼ばれる星々で、
有名な夏の大三角を形作っています。
七夕の季節には是非覚えて、夜空を見上げてみてください。
ベガは日本では織姫星、アルタイルは彦星として知られています。

※完全にネタで出したのに思いがけず票が入ってしまいました。ごめんなさい

管理人推薦 雪の安達とオリオン座
撮影者: 武田 舞(06年度入学)
撮影地: 東北大学天文同好会安達観測所
撮影日時: 2009年02月17日22時03分
露出時間: 27分
カメラ: Nikon New FM2
フィルム: Fuji Super 400
レンズ: Nikkor 24mm
絞り: F5.6
雪の日に撮った写真です.ベテルギウスの赤色がきれいにでました

次回の写真展は5~6月頃仙台市内のどこかで行われる予定です。
※写真展結果再集計の結果、一部学祭打ち上げの発表時と順位が異なる場合があります。
※各写真の著作権は撮影者にあります。無断転載等は固くお断りします。
written by H.Yabumoto(2009)

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