2010 秋 写真展
今回の写真展は 10/29~11/31 にかけて行われた東北大学祭にて、
C401教室の天文同好会ブースにて行われました。
今年も広い教室が使えず、窮屈な展示となってしまいましたが
生憎の雨天にも関わらず1293名の来場者を数えることができました。
みなさま ご来場誠にありがとうございました。
また、今年は去年を遥かに上回る新入生の活躍を見ることができました。
今後の彼ら・彼女らの活躍にご期待ください
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第1位 あの夏の日
撮影者: 籔本 洋(05年度入学)
撮影地: 宮城県刈田郡蔵王町蔵王エコーライン 賽の河原
撮影日時: 2010年5月20日26:30
露出時間: 10分
カメラ: Minolta XD
フィルム: Fujifilm PROVIA400X
レンズ: MC Zenitar 16mm F2.8 Fisheye
絞り: 2.8
架台 種類: 赤道儀
名称: タカハシ EM-10
ガイド方法: ノータッチガイド
画像処理: CanoScan LiDE 700Fでスキャン後
Photoshop CS2で画像処理
二度と戻れない あの夏の日 きらめく星 今でも思い出せる
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第2位 アンドロメダ大銀河
撮影者: 別所泰輝(07年度入学)
撮影地: 福島県浄土平
撮影日時: 2010年10月7日27:15
露出時間 総露出時間:49分
各フレーム別:420秒×7コマ
カメラ 名称:EOS Kiss X2
撮影モード:マニュアル
撮影感度:ISO 800
ピント合わせ法:ライブビューによる
望遠鏡
名称: FC-76
口径: 76mm
焦点距離:600mm
F値: 7.9
撮影方法: 直焦点撮影
架台 種類: ドイツ式赤道儀
名称: EM-200
ガイド撮影: FC-76ガイド鏡,GA-4 31.7mm
Nagler type 4 12mm による眼視ガイド
画像処理: StellaImage6, Photoshop CS による各種処理
アンドロメダ座の方向、距離およそ230万光年にある
『M31 アンドロメダ大銀河』を撮影しました。
アンドロメダ銀河は我々の銀河から最も近いお隣りの銀河で、
空の暗い所では肉眼でも円盤状の銀河の姿を確認することが出来ます。
また、アンドロメダ銀河は渦巻銀河という種類の銀河で、
我々の銀河系も外側から見ると同じような姿をしていると考えられています。
迫力のある姿を撮ることができるので、天体写真でもとても人気がある天体です
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第3位 東雲物語
撮影者: 籔本 洋(05年度入学)
撮影地: 福島県福島市磐梯吾妻スカイライン不動沢橋周辺
撮影日時: 2010年9月16日28:40頃
露出時間: 60秒
カメラ: Minolta XD
フィルム: Kodak Ektachrome E200
レンズ: MD W.ROKKOR 35mm F2.8
絞り: 4.0
フィルター: なし
東雲(しののめ)とは、古代の住居で明り取りに用いられていた篠の目から転じて
夜明け前の東の空が白む頃を指すようになった語のひとつです。
雲海に沈む福島市街を眼下に、まだ星たちの輝く天上の夜明けを
ゆっくりとしたシャッターで捉えました
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第4位 宙を見上げて
撮影者: 三井文乃(10年度入学)
撮影地: 宮城県亘理郡山元町牛橋公園
撮影日時: 2010年6月16日24:20
露出時間: 60秒
カメラ: Minolta SRT101
フィルム: FUJI SUPERIA PREMIUM 400
レンズ: COSINA 24mm
絞り: 4.0
初めて出展しました。
モデルになってくれたり機材を貸して下さったりと、
この写真を撮るのにご協力を頂いた方々に感謝します
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第5位 夜明けの海と地球照
撮影者: 中村昌道(07年度入学)
撮影地: 宮城県本吉郡南三陸町戸倉字寺浜神割崎
撮影日時: 2009年11月15日
露出時間 総露出時間:2秒
カメラ
名称: Canon EOS kiss x2
撮影モード: マニュアル
撮影感度: ISO400
レンズ: Canon EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS
絞り: 7.1
撮影焦点距離: (35mm換算)88mm
この日は寒い夜でしたが明け方までよく晴れていて、
海上にもやがでることもなく、とても清々しい夜明けでした。
よるが明けてきて金星が見えてくると、地球照がとてもきれいに見えてきました。
地球照とは、月の欠けて暗くなっている部分が
地表で反射した太陽光によって照らされることで、
うっすらと明るくみえる現象のことです。
この写真でも月の暗くなっている部分をみることができると思います。
皆さんもよく晴れた日に早起きしてみてはいかがでしょうか。
運が良ければきれいな地球照をみることができるかもしれません
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第6位 アンドロメダ
撮影者: 籔本 洋(05年度入学)
撮影地: 東北大学天文同好会安達観測所
撮影日時: 2010年10月17日26:30
露出時間: 40分
カメラ: Minolta XD
フィルム: Kodak Ektachrome E200(+1)
ピント合わせ法: ハルトマン板による
望遠鏡 名称: WilliamOptics Megrez 72 FD Doublet APO
口径: 72mm
焦点距離:432mm
F値: 6.0
撮影方法: 直焦点撮影
補助器材: 0.8x Reducer / Field FlattenerⅢ
ガイド鏡としてビクセン製アクロマート
φ=8cm f.l.=910mm
GA-4、LV-ZOOM 8-24mm
合成焦点距離: 346mm
合成F値: 4.8
架台 種類: 赤道儀
名称: タカハシ EM-10
ガイド撮影: 眼視ガイド
画像処理: CanoScan LiDE 700Fでスキャン後
Photoshop CS2で画像処理
足掛け三年。
自分だけの機材で、
自分だけの時間で、
自分の好きな場所で、
自分の好きなように撮る。
やっとその姿をフィルムに焼き付ける事ができました。
M31アンドロメダ銀河。
私たちの天の川銀河と同じく、数千億個の星々の集まりです。
その距離、230万光年。宇宙のスケールの大きさを感じます
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第7位 子持ち銀河
撮影者: 別所泰輝(07年度入学)
撮影地: 宮城県柴田郡川崎町安達観測所
撮影日時: 2010年3月9日0:22
露出時間
総露出時間: 109分
各フレーム別: 930秒×7コマ
カメラ
名称: EOS Kiss X2
撮影モード: マニュアル
撮影感度: ISO 400
ピント合わせ方法:ライブビューによる
望遠鏡
名称: VISAC(VC200L)
口径: 200mm
焦点距離: 1800mm
F値: 9.0
撮影方法: 直焦点撮影
架台 種類: ドイツ式赤道儀
名称: EM-200
ガイド撮影: FC-76ガイド鏡,GA-4 31.7mm
Nagler type 4 12mm による眼視ガイド
画像処理: StellaImage6,Photoshop CS による各種処理
りょうけん座の方向、距離およそ3700万光年の場所にある
『M51 子持ち銀河』を撮影しました。
この銀河は、上下二つの銀河が今まさに衝突合体している最中なのです。
大きな渦巻銀河と小さな銀河が絡み合っている様子が
お分かりいただけるでしょうか?
宇宙ではこのように銀河同士が合体することは実は珍しくなく、
ありふれた出来事なのです。
実は我々の天の川銀河もアンドロメダ銀河と秒速約300kmで近づいており、
およそ30億年後には衝突合体すると考えられています。
その頃には地球はまだあるのでしょうかね
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第8位 月は出ているか
撮影者: 綱川 諒(06年度入学)
撮影地: 宮城県柴田郡川崎町安達観測所
撮影日時: 2010年10月23日 23:11
露出時間: 1/30秒
カメラ: Nikon FM10
フィルム: SUPERIA PREMIUM 400(富士フィルム)
ピント合わせ方法: スプリットイメージプリズム
望遠鏡
名称: MT200
口径: 200 mm
焦点距離: 1200 mm
F値: 6.0
撮影方法: 拡大撮影
拡大撮影
拡大レンズ名称:アイピース 24.5 mm
合成焦点距離: 3086
合成F値: 15.4
架台 種類: 赤道儀
名称: NJP
この日の月齢は15.3、ほぼ満月でした。
望遠鏡で拡大した像をさらにアイピース(接眼レンズ)で拡大した結果、
およそ125倍の大きさに見える月がフィルムに写りました。
私は天体写真を大学祭に出展し、皆様に観てもらう機会は今回が初めてです。
始まりへのオマージュとして、タイトルには、
とある有名なフレーズを拝借させて頂きました
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第9位 北アメリカ星雲とペリカン星雲
撮影者: 籔本 洋(05年度入学)
撮影地: 東北大学天文同好会安達観測所
撮影日時: 2010年10月17日25:16
露出時間: 40分
カメラ: Minolta XD
フィルム: Kodak Ektachrome E200(+1)
ピント合わせ法: ハルトマン板による
望遠鏡 名称: WilliamOptics Megrez 72 FD Doublet APO
口径: 72mm
焦点距離:432mm
F値: 6.0
撮影方法: 直焦点撮影
補助器材: 0.8x Reducer / Field FlattenerⅢ
ガイド鏡としてビクセン製アクロマート
φ=8cm f.l.=910mm
GA-4、LV-ZOOM 8-24mm
合成焦点距離: 346mm
合成F値: 4.8
架台 種類: 赤道儀
名称: タカハシ EM-10
ガイド撮影: 眼視ガイド
画像処理: CanoScan LiDE 700Fでスキャン後
Photoshop CS2で画像処理
夏を代表する星座、白鳥座のお尻のあたりにあるのがこの
NGC7000・北アメリカ星雲とIC5070ペリカン星雲です。
さて、あなたにはペリカンの姿がわかりますか
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第10位 北天
撮影者: 高野 秀昭(06年度入学)
撮影地: 宮城県本吉郡南三陸町田束山
撮影日時: 2010年10月10日21:38
露出時間
総露出時間: 22分
各フレーム別: 30秒×44枚(比較明合成)
カメラ
名称: Canon EOS Kiss X3
撮影モード: M
撮影感度: 800
レンズ: Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5
絞り: 4.0
撮影焦点距離: (35mm換算)10mm (換算16mm)
画像処理: レベル調整,トーンカーブ調整
30秒露出で撮影した写真を比較明合成しました。
北天の星々が北極星を中心に回っている様子がわかります
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管理人推薦 三裂星雲
撮影者: 別所泰輝(07年度入学)
撮影地: 宮城県柴田郡川崎町安達観測所
撮影日時: 2010年7月12日 23:25
露出時間
総露出時間: 45分
各フレーム別: 330秒×8コマ
カメラ
名称: EOS Kiss X2
撮影モード: マニュアル
撮影感度: ISO 400
ピント合わせ方法:ライブビューによる
望遠鏡
名称: VISAC(VC200L)
口径: 200mm
焦点距離: 1800mm
F値: 9.0
撮影方法: 直焦点撮影
補助器材: レデューサーVC200L (F9.0→F6.3)
合成焦点距離: 1278mm
合成F値: 6.3
架台 種類: ドイツ式赤道儀
名称: EM-200
ガイド撮影: FC-76ガイド鏡 ,GA-4 31.7mm
Nagler type 4 12mm による眼視ガイド
画像処理: StellaImage6 ,Photoshop CS による各種処理
射手座の方向、距離およそ5200光年の場所にある
『M20 三裂星雲』というカラフルな星雲を撮影しました。
星雲というのは星の出来る素となるガスや塵が集まり、
まるで雲のようになっている場所のことです。
この三裂星雲では、赤と青のカラフルな星雲が写っているのが
お分かりいただけるでしょうか。
三裂星雲という名前の由来ですが、赤い星雲が手前にある暗黒帯によって、
いくつもに分裂しているように見える事から来ています。
皆さんにはいくつに分かれて見えるでしょうか?
私には4つに分かれて見えるような気がしますが、どうでしょう
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新入生枠 湖と天の川
撮影者: 芦澤純(10年度入学)
撮影地: 福島県耶麻郡北塩原町
撮影日時: 2010年9月4日22:00
露出時間: 80秒
カメラ
名称: Canon Kiss X3
撮影モード: マニュアル
撮影感度: ISO1600
レンズ:
絞り: 4.0
撮影焦点距離: 40mm
isoが1600と高めだったので、ノイズが心配でした
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管理人推薦 日常
撮影者: 吉田 有希(07年度入学)
撮影地: 宮城県柴田郡川崎町安達観測所
撮影日時: 2010年10月16日1:23
露出時間
総露出時間: 15秒
カメラ
名称: NEX-5
撮影モード: M
撮影感度: ISO1600
レンズ: E16㎜ F2.8
絞り: F2.8
撮影焦点距離: (35mm換算)24㎜
画像処理: トーンカーブ
後輩がカメラを覗く姿がとても自然で、良いな、と思いました。
卒業しても星の写真は撮り続けたいです
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新入生枠 星空とこっそり夜話
撮影者: 白井翔太(10年度入学)
撮影地: 福島県裏磐梯曾原湖
撮影日時: 2010年9月4日
露出時間: 40分
カメラ: Canon T-90
フィルム: SUPERIA X-TRA400
レンズ: Canon FD 35-70
絞り: 5.6
撮影焦点距離: 35mm
天文同好会合宿中に宴会をこっそり抜け出して撮りました。
風もなく湖面も静かで、満天の星空を眺めるにはいい日でした。
写真はまだまだなのでこれからしっかり修行していきたいと思います
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管理人自薦 夜空は、星が降るようで
撮影者: 籔本 洋 (05年度入学)
撮影地: 福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山
ホテルグランデコ駐車場
撮影日時: 2010年9月4日24:40
露出時間: 40分
カメラ: Minolta XD
フィルム: Kodak Ektachrome E200
レンズ: MC Zenitar 16mm F2.8 Fisheye
絞り: 5.6
道をまちがえて迷い込んだそこは、標高1000mの高原地帯。
世界にこの5人しかいないんじゃないかと思えるほどの
見渡す限りの満点の星空がそこにはありました。
宴会の空気の中、アルコールを我慢した甲斐があったというものです
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次回の写真展は5~6月頃仙台市内のどこかで行われる予定です。
※各写真の著作権は撮影者にあります。無断転載等は固くお断りします。
written by H.Yabumoto(2010)