2016 秋 写真展


今回の写真展は10/28~10/30に東北大学祭の
天文同好会ブースにて行われました。
ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。
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第1位 オーロラの彼方へ
撮影者:中鉢 セリナ (2013 年度入学)
撮影地:SÆNAUTASEL Iceland
撮影日時:2016年9月26日23時55分
露出時間 総露出時間:1.6sec
カメラ 名称: Canon EOS 6D
撮影モード:M
撮影感度:ISO5000
フィルター:
レンズ:SIGMA 20mm F1.4 DG HSM Art
絞り:1.6
撮影焦点距離:(35mm換算)20mm
画像処理:Light roomにてRAW現像

今年の9月にアイスランドに行ったときに撮った写真です。次の目的地に移動中、辺境の地でレンタカーのタイヤをパンクさせてしまい、どうしようもなくなり車から降りた時の写真です。半径50km以内に誰もいないような場所だったので、空が真っ暗で、観望にちょうどいい場所でした。ちなみに撮影地の名前は読めません。
天球の中をまるで竜のような巨大なオーロラがうねっている様は圧巻でした。オーロラは思っていた以上に激しく動き、とても明るいため、シャッタースピードは1.6秒と短めです。題名は私の好きな映画から取りました。

第2位 STARRY HEAVENS 撮影者:野々竜聖(2013年度入学)
撮影地:アイスランド Sænautasel
撮影日時:2016年9月27日1時26分 
露出時間 総露出時間:30秒(10秒×3枚)
カメラ 名称:SONY α7s
撮影感度:ISO6400
レンズ:SIGMA 20mm F1.4 DG HSM Art
絞り:f/2.8
撮影焦点距離:20mm
画像処理:Lightroomにてパノラマ合成
Photoshop CCにて諸処理

夏休みにアイスランドへ行き、撮影したものです。好条件な場所を目指し、悪路を4WDでゴリゴリ進んで行った先の湖で撮影しました。この夜はオーロラの非常に動きが激しくて、星が見えないくらいの濃く湖にもよく映り、みての通り色も非常に鮮やかでした。満天のオーロラとでもいうべきこの景色を見た感動を少しでも伝えることができたら幸いです。ちなみに題名はただ単に「星空」という意味です。疑うならググってみてください。







※写真は著作権上の理由で削除しました。





第3位 アンドロメダ銀河
撮影者:渡邊 達郎(2012年度入学)
撮影地:福島県田村市滝根長菅谷仙台平 仙台平天文台(LRGB)
宮城県仙台市青葉区川内 東北大学萩ホール(Hα)
撮影日時:2016年10月21日23:51〜(Hα)
     2016年10月24日20:11〜(LRGB)
露出時間:総露出時間:8時間0分
     各フレーム別:L:10分×6,RGB各10分×6,Hα:10分×24
カメラ 名称:FLI ML8300(センサー温度:-30℃)
フィルター:Baader Planetarium φ50mm LRGB フィルター
ピント合わせ方法:バーティノフマスク+ピントエイド
望遠鏡 名称:ε-130D
    口径:130mm
焦点距離:430mm
F値:3.3
撮影方法:直焦点
ガイド撮影:Lodestar+Maxim DL によるOff-Axisガイド
架台 種類:ドイツ式赤道儀
   名称:EM-200
画像処理:Stella Image7 ダーク/レベル調整/デジタル現像/LRGB合成
     Photoshop CS6 コントラスト/色彩調整

今回の写真展の中で最も力を込めた渾身の一枚です。9月から撮影を試みていたのですが、まあとにかく晴れませんでした。学祭直前の21日に萩ホールで4時間撮り、その3日後にはここしか晴れない!ということで福島のあぶくま洞まで遠征し、さらに4時間撮りました。合計8時間、一切の妥協はありません。とくとご覧あれ。

第4位 蔵王賛歌
撮影者: 小松 巧 (2013年度入学)
上から順に、「烏帽子岳」「雲の向こう」「刈田峠」「夜明けの森」となっています

第5位 祝・開通!
撮影者: 小松 巧 (2013年度入学)
撮影地:福島県福島市 磐梯吾妻スカイライン つばくろ谷 不動沢橋
撮影日時:2016/10/24 22:53
露出時間 3分×8 24分
カメラ:CANON EOS 1DX
撮影感度:ISO400
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
絞り:f8.0
撮影焦点距離:26mm

 吾妻山の火山活動により、2014年より磐梯吾妻スカイラインは夜間通行止めとなっておりました。本年の10月末に2年ぶりに噴火警戒レベルが1となり、久しぶりに夜のスカイラインに立ち入れるようになりました。待ちに待った開通でしたので、すぐにでも行こうと思い撮影したのがこの日です。
 比較明合成といえば、星の明るさや星座の形がわからない合成写真という悪いイメージが強い方もいるかと思いますが、適切な露出、構図で撮影すればこのように綺麗に星座を写すこともできるのです。
 今回は秋深まるスカイラインと福島の夜景とともに、オリオン座と双子座を合わせてみました。

第6位 天の川イルミネーション
撮影者:中鉢 セリナ (2013 年度入学)
撮影地: 福島県福島市 浄土平
撮影日時:2016年10月24日 22時22分
露出時間 総露出時間:25sec
カメラ 名称: Canon EOS 6D
撮影モード:M
撮影感度:3200
フィルター:
レンズ:SIGMA 20mm F1.4 DG HSM Art
絞り:1.8
撮影焦点距離:(35mm換算)20mm
画像処理:Light roomにてRAW現像

 浄土平に行ったのは2回目で、今回初めて星空を見ることができました。この写真を撮った地点はかなり風が強く、風にあおられながら撮りました。どんどん寒さが厳しくなってきており、しみじみと冬を感じました。

第7位 棚田の春
撮影者: 小松 巧 (2013年度入学)
撮影地:宮城県伊具郡丸森町 沢尻の棚田
撮影日時:2016/5/13 0:56
露出時間 30秒
カメラ:CANON EOS 6D
撮影感度:ISO6400
レンズ:シグマ 20mm f1.8
絞り:f2.8
撮影焦点距離:20mm

 県外の有名な棚田の写真をみて、宮城でもそんな写真が撮れないかなぁとロケハンしまくった結果見つけたのが、この沢尻の棚田です。
 天の川と、火星と土星が加わり賑やかなさそり座が、田植え前の田んぼに反射してくれました。さそり座の赤く輝く一等星アンタレスの名前の由来はアンチアレス(アレス=火星):火星に対抗するものという意味です。 赤いアレス(=火星)とアンタレスが赤さを競っているように見えて面白いですね。ただ、この時の火星は地球に接近していてかなり明るく、星の勝負では火星に軍配が上がるでしょうか?

第8位 インターチェンジ
撮影者: 小松 巧 (2013年度入学)
撮影地:沖縄県八重山郡竹富町 波照間島
撮影日時:2016/7/31 21:06
露出時間 30秒
カメラ:CANON EOS 1DX
撮影感度:ISO6400
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
絞り:f2.8
撮影焦点距離:15mm

 サトウキビ畑の中を行くこの細道は、ニライカナイへと向かう天の川ハイウェイのインターチェンジ。
 日本の最南端にあるこの波照間島には、この島のさらに南にパイパティローマ(南波照間島)という理想郷があるという伝説が伝わっています。
 この波照間インターチェンジから、天の川ハイウェイを南へ南へと行けば、「ほんたうのほんたうの幸福」へとたどり着けるのかもしれません。

第10位 咲き誇る千本桜
撮影者: 吹澤 瑞貴 (2013年度入学)
撮影地:宮城県柴田郡大河原町
撮影日時:2016年4月9日3時12分
露出時間 総露出時間:32分
各フレーム別時間:119.7秒
カメラ 名称:Canon EOS 6D
撮影モード:バルブ
撮影感度:1600
フィルター:なし
レンズ:CANON EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM
絞り:F6.3
撮影焦点距離:15mm(35mm換算)
画像処理:Adobe Photoshop

果てしなく、どこまでも続く千本桜。夜空には北極星を中心に円を描く星たち。とある春の夜のお花見。

次回の写真展は5月 に行われる予定です。
※各写真の著作権は撮影者にあります。無断転載等は固くお断りします。
written by Takanori Iizuka

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