2018 秋 写真展
今回の写真展は11/2~11/4に東北大学祭の
天文同好会ブースにて行われました。
ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。
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第1位 天空の煌めき
撮影者 山本 剛史(2015年度入学)
撮影地 宮城県蔵王町 蔵王山 刈田岳山頂
撮影日時 2018年8月12日21:33
露出時間 25s
カメラ Canon EOS6D
撮影モード Manual
撮影感度 ISO 6400
レンズ TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
絞り f/2.8
撮影焦点距離 21mm
画像処理 Adobe Photoshop CC 2018 RAW現像、色彩調整
(写真の説明・コメント・アピールなど)
街が厚い雲に覆われ、寝静まるころ、
あの雲の向こうにはいったいどんな世界が広がっているの
だろうか、とふと思う。
ここは蔵王の頂、雲の上の世界。
雲海が街の灯りを遮り、狭間に輝くは稲妻。
そして、天空には数えきれないほどの星々が煌めいている。
星々が光の帯となり宙に架かる天の川を紡ぐ。
天の川の左岸で一際目立つ赤い星は火星。
一方で天の川の対岸で輝く赤い星はアンタレス、
火星に対抗するものという意味があるほど存在感を放つ。
また、アンタレスはさそり座の心臓の部分にあたる。
天の川の対岸に位置するいて座がその心臓に矢を構えている。
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第2位 Dancing Queen
撮影者 山本龍一郎(2017年度入学)
撮影地 Abisko National Park, Sweden
撮影日時 2018年3月19日00:18
露出時間 30s
カメラ Nikon D5300
撮影モード Manual
撮影感度 ISO 1600
レンズ AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED
絞り F2.8
撮影焦点距離 10.5mm
画像処理 Adobe Photoshop CC 2018 RAW現像 Adobe Photoshop 2018 諸編集
(写真の説明・コメント・アピールなど)
今年の冬、オーロラを撮影しに北欧に3週間一人旅してきました。スウェーデンのストックホルムから北へ寝台列車で17時間。アビスコという駅です。列車で同室になったスウェーデン人のおじさん曰く、「どんなに曇り予報でも、アビスコの上だけはブルーホールができるんだ」。
氷点下20℃以下の極寒の地で、暗闇の中凍結した湖上にて4時間近く一人で耐えて出会ったオーロラダンス。
タイトルは、スウェーデンのレジェンド、 ABBAの “Dancing Queen(ダンシングクイーン)” より。
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第3位 有明
撮影者 柴田純平(2015年度入学)
撮影地 蔵王
撮影日時 2017年5月23日日の出前
露出時間 1.6s
カメラ EOS5DmarkIV
撮影モード M
撮影感度 ISO400
レンズ EF 24-70mm f/4L IS USM
絞り f/8
撮影焦点距離 70mm
画像処理 色調調整
(写真の説明・コメント・アピールなど)
月を親しんだ風流な昔の日本人は月に様々な名前を付けました。
ちょうど日の入り頃に昇り始める15日の満月。
その翌日の月は十六夜(いざよい)。
日が経つにつれ昇り始める時間は遅くなります。
17日は立待月(たちまちづき)。これは日の入り後いまかいまかと立って待つうちに昇る月です。
18日は居待月(いまちづき)。「居」とは座るという意味です。
そして19日の月は寝待月(ねまちづき)や臥待月(ふしまちづき)と呼ばれます。いずれも横になって待つ月という意味です。
この時期になると、月が沈む時間も次第に遅くなり、夜が明けても空に月が残るようになります。
そんな、「明」るくなっても空に「有」る月を昔の日本人は「有明(ありあけ)の月」と呼んで親しみました。
秋の季語としても用いられます。
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第4位 空のリング
撮影者 岩野洸(2016年度入学)
撮影地 宮城県 蔵王山
撮影日時 2018年6月4日01:02
露出時間 20s
カメラ CANON EOS 5DMark Ⅳ
撮影モード マニュアル
撮影感度 ISO 2000
レンズ TAMRON SP 15-30mm F/2.8
絞り 7.1
撮影焦点距離 15mm
画像処理 Photoshop
(写真の説明・コメント・アピールなど)
空のリング。
宝石が二つ。
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第5位 Of Course I Still Love You
撮影者 山本龍一郎 (2017年度入学)
撮影地 Stockholm, Sweden
撮影日時 2018年3月16日23:00
露出時間 20s * 96 枚
カメラ Nikon D5300
撮影モード Manual
撮影感度 ISO 100
レンズ AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED
絞り F2.8
撮影焦点距離 10.5mm
画像処理 Adobe Photoshop CC 2018 RAW現像 Adobe Photoshop 2018 比較明合成
(写真の説明・コメント・アピールなど)
今年の冬北欧に一人旅してきました。ストックホルムには3日間滞在し、これはその初日の夜に撮った写真。
この街ではヘルシンキと違って比較的天気に恵まれ、毎晩氷点下の中夜景や星を撮りに一人で街の中を出歩いていました。昼間は観光し夕方から夜まで夜景や天体撮影、深夜は同室のインド人やロシア人と酒を飲む。
今思うと恐ろしい体力です。これを撮った時も‐9℃の中3時間くらい粘り、レリーズが故障しながらもなんとか出来た一枚。たどり着くのは大変でしたが、地球の裏側にはこんな美しい景色もあるのです。
タイトルは、イアン・バンクスのSF小説“The Player of Games”に登場する宇宙船の名前であり、イーロンマスク率いるスペースXのロケット回収用ドローン船の名前でもある、“Of Course I Still Love You(それでもまだ君を愛している)” より。
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第6位 天地創造
撮影者 野々竜聖 (2013年度入学)
撮影地 福島県飯豊山8合目
撮影日時 2018年8月15日0:20
露出時間 30s×8=240s
カメラ SONY α7S
撮影モード Manual
撮影感度 ISO 3200
レンズ SONY FE 28mm F2 SEL28F20
絞り F2.8
撮影焦点距離 28mm
画像処理 Adobe Lightroom Classic CC パノラマ合成と諸編集
(写真の説明・コメント・アピールなど)
天の川が地上から出て天頂を通り反対の地上までつながっている様子を8枚撮影し、パノラマ合成しました。
この写真は、友人と飯豊山へ登山に行ったときに8合目の山小屋付近から見た景色です。この日は、あたりが雲海となり、頭上には一晩中雲一つない星空が広がっており、流れ星がいくつも流れていました。
だらだらと星を見ながら雑談して、流れ星を見たら「流れた!!」って叫んで、また雑談して、明るくなったらあったかいカップ麺食べるのは、それはそれはエモい~って感じでした。
※エモいは、英語の「emotional」を由来とした、「感情が動かされた状態」、「感情が高まって強く訴えかける心の動き」などを意味する日本語の形容詞。
感情が揺さぶられたときや、気持ちをストレートに表現できないとき、「哀愁を帯びた様」などに用いられる。また、現代若者に使われる用語である 。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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第7位 Everybody Has a Dream
撮影者 山本龍一郎 (2017年度入学)
撮影地 Bergen, Norway
撮影日時 2018年3月28日22:47
露出時間 30s * 101 枚
カメラ Nikon D5300
撮影モード Manual
撮影感度 ISO 100
レンズ AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
絞り F8
撮影焦点距離 10mm
画像処理 Adobe Photoshop CC 2018 RAW現像
Adobe Photoshop 2018 比較明合成
(写真の説明・コメント・アピールなど)
今年の冬、北欧に三週間一人旅してきました。ここはその最終地点。ノルウェーのベルゲンで撮った写真です。
ベルゲンは港町で、入り組んだフィヨルド地形がとても美しく、ベルゲン急行を乗り継いでフロム鉄道に乗れば、ソグネフィヨルドの息をのむ絶景に出会えます。
その旅はまさに“世界の車窓から”。旅人の夢を乗せて
タイトルは、ビリージョエルの隠れた名曲、 “Everybody Has a Dream(誰しもみな夢がある)” より。
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第8位 明日も晴れますように
撮影者 野々竜聖 (2013年度入学)
撮影地 宮城県蔵王刈田嶺神社
撮影日時 2018年5月14日23:55
露出時間 30s
カメラ SONY α7S
撮影モード Manual
撮影感度 ISO 2000
レンズ SONY FE 28mm F2 SEL28F20
絞り F2.0
撮影焦点距離 28mm
画像処理 Adobe Lightroom Classic CC 諸編集
(写真の説明・コメント・アピールなど)
天文同好会に入って六年目、遂に大学生最後の年になってしまいました。この六年間、私が最も多く星を見に来た場所が蔵王です。
何回も大鳥居をくぐり、何回もあのヘアピンカーブに揺られ、何回も寝ころびながら星を眺め、何回も頂上にある神社にお参りをして願いました。
明日も晴れますように
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第9位 Come Fly with Me
撮影者 山本龍一郎 (2017年度入学)
撮影地 Pacific Ocean, around Alaska
撮影日時 2018年2月15日14:29(日本時間)
露出時間 30s
カメラ Nikon D5300
撮影モード Manual
撮影感度 ISO 6400
レンズ AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED
絞り F2.8
撮影焦点距離 10.5mm
画像処理 Adobe Photoshop CC 2018 RAW現像 Adobe Photoshop Lightroom CC 2018 諸編集
(写真の説明・コメント・アピールなど)
今年の2月にアメリカのシアトルに行く機会があり、その行きの飛行機の窓から見えた天の川の写真です。余りに突然だったため三脚もなく、
どうにかして撮ろうと思い、リュックとクッションの上にカメラを置き、窓に室内灯が反射しないようにブランケットで覆い、
飛行機の揺れが消えるタイミングを見計らってシャッターを切りました。
タイトルは、フランク・シナトラ “Come Fly with Me(共に飛ぼう)” より。
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第10位 いつかの君と
撮影者 岩野洸(2016年度入学)
(写真の説明・コメント・アピールなど)
同じ空を見て、思い出す。少し、寂しくなった。
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次回の写真展は4月に仙台市天文台にて行われる予定です。
※各写真の著作権は撮影者にあります。無断転載等は固くお断りします。
written by Mahoro Sakurai